最新の3焦点眼内レンズを導入しました


昨年9月に欧州白内障屈折矯正学会(ESCRS)に参加してきました。最新の眼内レンズ事情の研究と視察のためです。

もともと院長は学会大好きです(笑)。国内の主要な学会はほぼすべて参加して最新の知見を得るよう努めています。が、海外の学会はなかなか参加できていませんでした。手術が多くて多忙過ぎて時間が取れないことが主な理由でしたが、実は心のどこかで「日本の医療レベル、特に手術手技のレベルは世界トップだから、わざわざ海外まで出かけることもなかろう」と不遜な考えがあったことも事実です。留学中にARVOやASCRSなどアメリカの学会は参加してきましたが、欧州は過去の栄光の国々の集まり、みたいに思ってました。しかし、複数の医師から「ESCRSは面白いよ。一度行ってみるといいよ」と言われて、「じゃあ、ヨーロッパの眼科レベルとやらを見に行ってやるか」くらいの軽い気持ちで参加したのです。

ところが、、。

ESCRS、途方もなく広大な学会会場で、大変にレベルの高い発表や討論が繰り広げられており衝撃を受けました。新しい眼内レンズがどんどん発表され、使われ、そのデータが議論されていたのです。中には正直????と首をかしげるような器械、レンズも多々ありましたが、素晴らしい製品もありました。要するに玉石混交な状態でした。院長は4日間フル参戦し、発表を聞きまくり、企業ブースを歩きまくり、そしてついに、最高の製品をみつけました。それが、最新の3焦点眼内レンズ、AcrivaTrinovaです。

オランダのVSY Biotechnology社が2017年10月にヨーロッパCEマークを取得し販売を開始したばかりの最新鋭の3焦点レンズで、日本国内ではまだほとんど使われていません。Sinusoidal vision technologyという画期的なレンズデザインを採用しており、ハロ(光の輪状散乱)、グレア(光のにじみ)が群を抜いて少ない構造になっています。さらにEDOF(Enhanced Depth of Focus)という焦点深度を広げる機能を追加して、遠方、中間、近方がスムーズにみえるように設計されています。国内の先進医療の回折型マルチフォーカルは、18%(ないしは20%)もの光がロスしてしまいます。しかしAcriva Trinovaは、なんと92%の光が遠方から近方に焦点があっており、つまり、光学ロスが8%しかないのです。ですから、国内の多焦点よりはるかにクリアに見えます。これまでの多焦点レンズは、保険診療の単焦点レンズに比べて遠近が見えて利便性が向上する反面、ハローやグレア、waxy visionなど、見え方の質は低下していました。このため、当院では術前説明で必ず「見え方の質はある程度目をつぶっていただいて、メガネをかけるうっとおしさが減ることに価値を見出せる方にお勧めしていますよ」と説明していました。しかし、このレンズは違います。見え方の質をほとんど落とさずに、遠近が、ではなく、遠くも中間も、近くも見えるのです。ご自身の大切な目にふさわしい、最高の眼内レンズです。

帰国後早速導入に向けて準備をはじめ、昨年12月に当院初症例を執刀しました。現在まで21例24眼に挿入し、非常に良好な成績を収めています。ご興味がおありの方は、ホームページの多焦点レンズについて、をご覧くださいませ。

 

 

 

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